エコミ―ティング(ビオトープ)

(仮称)カトケンビオトープ “黒い生き物!?”

ビオトープはこの時期、多くの生き物でにぎわっています。
今回は「黒色」をテーマに、ビオトープへやってきた生き物たちをご紹介!


池の周りを歩いていると、なにやら黒い細長いものを発見!!
よく見てみると黒いヘビです!珍しいですね~。


実はこのヘビ、皆さんがよく知っている「シマヘビ」の体色変異した黒化個体で
通称「カラスヘビ」と呼ばれています。見られるのは結構レアみたいですよ~


お次はこちら
葉っぱの上に小さな虫がいますね。羽は黒く、頭には白くて長いひげのようなものが。
その名も「クロハネシロヒゲナガ」。体の特徴がそのまま名前になっていますね、、、(笑)


ガの仲間で、飛ぶ際は俊敏に飛ぶのではなく、ふわーっと不思議な飛び方をします。
長いひげが邪魔になっているんじゃないかな??

竹を積んで作ったエコスタックに目を向けると、全身真っ黒のハチがいましたよ。
このハチは「タイワンタケクマバチ」という外来のハチで、竹に穴をあけて巣を作ります。
現在、愛知県や岐阜県を中心に急激に生息範囲を広げているやっかいもの。


日本のクマバチは首元に黄色いフサフサしたマフラーをつけているのに対して、タイワンタケクマバチはそのようなマフラーはありません。


池をのぞき込むと、、、水面が黒いつぶつぶで覆われていました!?
ちょうどその時、近くから『ブォーブォー』という牛のような鳴き声が、、、これって、、、
そうです、これは特定外来生物ウシガエル」の卵です。なんだかタピオカみたいですね。
(集合体恐怖症の方はすみません。)


1回の産卵で4万個もの卵を産むようで、これがすべて成長してしまうと、ビオトープにいる他の生き物たちが危険です。こうしてはいられません、急いで駆除活動開始です。


いざ、駆除してみて感じたのが、この卵すごいネバネバ。
水草や石に引っ付いてなかなか取れません。 そして量がすごい。ぜんぶ取り終えるとバケツ一杯分の量になっていました、、、


苦労の甲斐あって、なんとかビオトープの環境が守られました。

今回は「黒い生き物」にスポットを当てて観察してみました。
見たい生き物の“色“を意識して観察してみると、いつもとは違う発見があるかもしれませんよ!