施工事例 既設構造物直下の液状化対策

施工事例
EXAMPLES

DATA

工事名 西瑞江排水所排水池等耐震補強工事
改良土量 26,917m3
(水平部13,693m3, 通常部13,224m3)
工事場所 東京都江戸川区

施工手順

基礎手前を流動化

基礎直下を水平撹拌により改良

水平撹拌下部を斜め改良

基礎手前を改良

アピールポイント

旧法タンクの設計手法見直しなどの理由から、臨海部の既存構造物の液状化対策が重要な課題となっている。最も信頼性の高い方法は、液状化層そのものを地盤改良する方法である。従来の既設構造物直下を地盤改良する工法としては、構造物直下の機械施工が困難であるなどの理由から、特殊シリカ系の薬剤を浸透固化する以外に有効な方法がなかった。 しかしながら、この方法は機械撹拌による地盤改良工法と比べ、改良コストが高い、改良範囲の信頼性に乏しいなどの欠点があった。 そこで本工事では、パワーブレンダー工法の鉛直撹拌+水平撹拌を用いて、既設構造物直下の地盤改良を機械撹拌方式で実施することで、信頼性の高い地盤改良をコストを抑え実施することができた。

現場の声・エピソード

Q: この現場の感想を一言お願いします。
A: 真夏のタンクの中、それは想像を絶する暑さでしたよ。一週間で5kgダイエットしちゃった作業員さんもいたくらいですから・・・。自分のこともそうですが、現場内の人の体調管理にはすごく気を使いましたね。 ただ、タンクの中なので天気に左右されない作業環境はよかったですけどね。
Q: この工事でのアピールポイントは?
A: 沈下精度ですかね。 今あるタンクの基礎下を一時的にとはいえ、ほぐしちゃうわけですから、一気に施工をすると当然沈下しちゃいます。ですから、施工する場所の順序を交互にするように考えて千鳥施工にしました。お陰でほとんど沈下しませんでしたよ。
Q: それでは苦労した点は?
A: いつものパワーブレンダーの施工とは違って、基礎下の直接施工ですので施工サイクルが複雑なんですよ。(施工手順参照)だから、常に神経を使ってましたね。 それと、施工管理の写真が大量で整理するのが大変でした。 いずれにしても苦労はしましたが、いい経験を積むことができました。