【明道町雨水幹線下水道築造工事】アーバンリング工法現場見学!

名古屋高速道路下でアーバンリング工事をしているということで、
普段見ることのできない現場を見学してきました。
こちらの現場には女性の現場監督さんが施工管理しており、
私たちの案内役をしてくれました(^^♪
まず、現場内の事務所でアーバンリング工法についてスライドと動画で説明を受けます。

アーバンリング工法は都市などの厳しい施工環境に向けて開発された地下構造物構築工法で、アーバンリングというパーツを円形に組み立てて、圧入(地面に油圧ジャッキを使って押し込む)していく工法。
立坑や橋梁下部工、橋脚補強などにアーバンリング工法が適用されています。

こちらの現場の立坑は、都市部におけるゲリラ豪雨対策(地下に雨水を逃がすため)の雨水幹線施設になります。

工法説明を聞いたら、いよいよ現場見学です(=゚ω゚)ノ!

これは別日に撮影された写真ですが、周りは歩道、上には高速道路、
すぐ近くにはビルが建っているような、狭い限られた場所で工事をしています。

わかりづらいですが、これがアーバンリングのパーツです。

このパーツをこんな感じに円形に組んで圧入します。

円の内径は10.2m!これを深さ約58mまで掘削しながら圧入していきます。
この日は10リングまで圧入完了しているとのことです。

こちらの機械で圧入に傾斜がないかを管理しています。
傾斜は1ミリ単位で確認管理されているそうです。

また、こちらの現場では立坑の開口部(後に横にトンネルをつくる部分)に
FFU(※)という特殊な樹脂を使用してつくられたアーバンリングを使用しているとのことです。

見た目は木の様ですが・・・

※FFU(Fiber reinforced Foamed Urethane)とは、長いガラス繊維で補強された硬質ウレタン樹脂の軽量耐食性構造材料のことです。
通常、開口部を施工するシールド工事(横にトンネルを掘っていく工事)は立坑の周りを地盤改良して、鏡切り(開口部を切り取る)してからでないと施工できません。(←この作業が一番危険なんだとか)
このFFUの素材は直接シールド機で切削できるので安全に施工することができます。その為、地盤改良の範囲が縮小でき、工期の短縮・コストと環境負荷の低減が図れます。

現場見学を終えて・・・ 今回の現場見学では、アーバンリング工法について詳しく知ることが出来ました。 いつも事務所で見聞きするワードを、目で見て、説明を受けて、 とてもクリーンになりました(*^^*) 現場見学って勉強になるし、楽しいです♪ 完成したら、また見学させてもらいレポートしたいと思います(^O^)