エコミ―ティング(自然環境配慮)

徳島エコサポート

実は、現場から要請があると私たち自然環境課のメンバーがその現場に行って
エコミーティングについてサポートするんです。
これを“エコサポート”と言っています。

今回は、四国・徳島の地盤改良の現場から電話がかかってきました。

 “コウノトリって知ってる?”
 “そりゃ知ってるよ。ビオトープ管理士なら当然だよね。”
 “だね。じゃあ、コウノトリ見たい?”
 “そりゃ見たいよ。だって国内希少野生動植物種だし、特別天然記念物だし。”
 “だよね。実は現場近くにコウノトリがいるらしい。”
 “マジで!? でも、コウノトリって兵庫の豊岡じゃないの?”
 “実は豊岡で放鳥したコウノトリが徳島で営巣してるのよ”
  “マジっすか!!”
 “でも現場では見た事がないんだけどね~。でもすぐ近くにいるらしい。”
  “とりあえず行くわ”

ということで、さっそく行ってみました。

愛知県から徳島まで車で約4時間…。
300mmの望遠レンズを持って現場に行ったわけです。

現場に到着すると、とても自然豊かな場所でした。



この近くで水路のC-BOX設置のための地盤改良を実施中とのこと。


さっそく現場の担当とミーティング。

現場には農政局からの通達が掲示してありました。


コウノトリの飛来時の対応や、報告事項が記載してあります。
現場には周知されているとのことで、まずはひと安心。

 “現場にはコウノトリ来てないんだよね”
  “そうだね”
  “来たら、作業は止めてね”
  “わかってるよ”


そりゃ~、こんなガンタンクみたいな重機が動いてたら飛んでこないよね。
と思いつつ、肝心のコウノトリさんを確認しに行くことに。

途中でこんな看板を発見しました。
『鳴門のコウノトリ』


大々的にPRしてます…

営巣場所に近づくとこんな標識が。
鳥獣保護区に指定されたんですね。


ここから奥に行ったところの電柱の上に巣があるのですが、いませんでした。
近づいてはダメなので、望遠で確認。

 “やっぱり、そんなに簡単には逢えないよね…。”
  “そうだよね。”
 “レンコン畑で目撃したって聞いた事があるから行ってみるか…”
さらに探すこと小一時間。
  “いないね~”
 “う~ん、…あれ?何だ?…あれじゃない!?”
レンコン畑に動く白地に黒いアクセントの大型鳥
 “コウノトリ発見~!!! しかもつがいじゃん!!!”


車を止めて観察すること約10分、だんだんこっちに歩いてくるじゃないですか!!!
 “メッチャ近いんだけど…、じっとしてればいいのかな…”
  “感動的だわ~”


『土木技術者として、コウノトリが棲めるような自然環境を保全していこう!!』
メンバーで、そう心に誓った一日でした。