エコミ―ティング(地域コミュニケーション)

北本自然観察公園・埼玉県内自然再生事業地での社内研修を開催!!

一昨年よりスタートし、3回目の社内研修となります。
参加者の皆様には、生態学をはじめ、自然に配慮した公園管理、生き物との触れ合い、自然保全の大切さを感じて頂きました。

この研修は、9月7日~8日の二日プログラムとなっており、今回は6名の社員が参加しました!!

初日は、“北本自然観察公園”にあります、埼玉県自然学習センターにてお勉強となります。
まずは、環境講座です!


北本自然観察公園に生息する生き物や、環境の多様性についてレクチャーして頂きました。

続いては、実践編です。
今回は、公園の管理作業として、湿地のヨシ刈りに挑戦しました!
準備体操を入念に行い、皆さん、一斉にスタートしました!!


ところで、何のために作業を行ったのかと言いますと・・・
実は、ヨシの根本付近に生息している、希少な植物達を守るためなのです!
刈ったヨシを運搬し、作業が完了すると、
この通り、希少な植物達が日光浴できる環境が整いました。


大変でしたが、とても気持ちの良い汗を流す事ができましたよ♪

これにて、午前中の部は終了です。

午後の部は、園内と隣接する荒川ビオトープの自然観察です。
ゆっくりと歩きながら、公園の自然と触れ合いました。
おや?!何かを発見したようですね~


どうやら、クモの仲間の“卵のう”だったようです!


こちらは、面白い形をしたキノコの仲間です!
少しだけ触ってみると、中から胞子(種)がフワッと噴出します。
色々な生き物との出会いもあり、充実した一日となりました。
二日目は、埼玉県内の自然再生事業地を見学し、勉強会を行いました。

はじめに、向かった先は荒川太郎右衛門地区自然再生事業地です。


荒川の旧流路を整備する事で、開放水面と湿地域、森林域が創出され、
生き物達にとって貴重な生息地となりました。

続いて、おおたかの森トラスト地です。


森林の分断を回避するため、旧解体業者の跡地を購入し、形成された場所です。
当時は、ゴミの山だけが残されておりましたが、現在では森林域が創出され、
生態系ピラミッドの頂点である、猛禽類などの生息地となりました。

こちらは、芝川第一調整池です。


芝川流域は、台風などに伴う豪雨により、たびたび水害に見舞われてきました。
住民の安全、自然との調和、親水空間づくりを理念として、この調整池が整備されたそうです。
見学時には、サギの仲間を多く観察する事ができました。

最後に、首都高ビオトープ 見沼田んぼに向かいました。


自然との共生を目指した都市整備事業のモデルにもなっており、
稀に、キツネなども確認されるそうです。

今回の研修も、私たち建設業にとって、とても参考になる事例が多く、
大変勉強になりました。

今後、現場などで、更なる環境配慮活動を推進していければと思います。

※本研修では、(公財)埼玉県生態系保護協会、(公財)日本生態系協会の皆様に、
大変お世話になりました。心から御礼申し上げます。