エコミ―ティング(住民環境配慮)

雨水幹線下水道築造工事

みなさんこんにちは

あけましておめでとうございます。今年も加藤建設、そしてエコミーティングをよろしくお願いします。

さて早速ですが、○○○市某所における「雨水幹線下水道築造工事」においての環境活動を紹介します。

★仮囲いの装飾 ≪緑化活動≫≪防音対策≫
☆工事現場の歩道に面した仮囲いの一部に透明パネル(幅3m分)を使用して中の様子がいつでも見える現場にしました。パネルの一部を透明にすることにより道行く人々から見えることで少しでも工事に対しての安心感を持っていただけたらと思い実施しました。またその周囲には壁面緑化を行い視覚的にもやさしいイメージを造りました。

☆仮囲いには防音パネルを使用し、装飾として希少生物の写真と解説を掲示しました。2010年はCOP10が開催され生物多様性が注目されています。道行く人々に生物環境について少しでも興味を持っていただけたらと希少生物ポスターを選びました。

★瓦版の配布 ≪地域とのコミュニケーション≫
  ☆地域住民の方々に工事への理解や進捗具合などを理解して頂き少しでも工事に対する不満や不安を解消して頂くために、「瓦版」を毎月1回配布しました。瓦版には工事内容や現場の進捗状況、その他工事に関する様々な情報を掲載し、地域の方々にもご好評いただいているようです。

★ハイブリッドバックホウの使用 ≪CO2対策≫
☆ハイブリッドバックホウを使用し、重機の燃費を向上することでCO2(二酸化炭素)排出量を約30%低減できました。

★土砂ピットの設置 ≪CO2対策≫
 ☆残土処理場を水槽から透水性の土砂ピット(400H山留材使用)に替えることにより、脱水効果を促進しました。水分を抜き残土量を減少することでダンプの運搬回数を減らし、運搬車から出る排気ガスを低減しました。

★黒煙除去装置の取り付け ≪大気汚染対策≫
☆クローラークレーンのマフラー部にDPF(黒煙除去装置)を取り付けることにより、排気ガスに含まれる有害物質を低減し、黒煙をほぼ100%除去しました。

★電動式レンチの使用 ≪騒音対策≫
 ☆通常使用するインパクトレンチから電動レンチに機具を変更することにより、騒音の発生を低減しました。
  ※インパクトレンチは打撃を伴うため騒音が発生します。

★地域住民の皆様の理解・ご協力もあり順調に現場が進みほぼ完了となりましたので、地域住民の皆様を対象に工事現場についてのアンケートを行いました。
 アンケートを行った内容は、振動騒音・仮囲いの透明化や緑化・装飾ポスター・工事瓦版などです。良かった部分、悪かった部分、多数の意見をいただき、今後の環境活動の大きな参考になりました。特に評判の良かったのは「瓦版」で、工事内容がわかり興味が持てたとの意見を多くいただきました。

【現場担当者コメント】

今回の現場は名古屋市内の住宅地域での工事であり、クラム掘削時の振動や重機による振動・騒音また日々20台程度出入りする掘削残土搬出ダンプ等により地域住民の方々へかなり負担をかけてしまう。また家のすぐ際で大型重機が動き、クレーンのブームが30mも建っていれば不安を感じる。
現場の担当者としては公共工事で必要なことをしているのだからという思いはありますが、逆に住民の立場になって考えてみると今何をしていていつまでこの状態が続くのか全く分からなければ不安でありまた不満に感じるのは当然だと思います。実際現場開始当初はいろいろな苦情を頂きました。(うるさい、家がゆれる、地震かと思った等)
そうした住民の方々への不安や不満感を少しでも解消して頂けたらと思い情報提供の手段として毎月1回「瓦版」というものを現場から発信させました。2回目の発信のころには次号が待ち遠しいという意見も耳に入ってきて月1回のペースで作るのはかなり大変でしたがその後住民の方々とコミュニケーショがうまくとれて本当によかったと思っています。

 

☆エコミーティング活動では各現場に適した多様な環境活動を提案・実施しています。
今回の現場は都市部の工事でしたので、周りの住民の方々への配慮をメインに考えて実施してまいりました。

これからも色々な現場でエコミーティング活動を進めていきたいと思います。