エコミ―ティング(社員研修)

○○自然観察公園での研修

さて、今月はお盆休みもありエコミーティングはお休みです。
ただ、今年から生態系配慮の勉強をするため日本生態系協会さんにお願いして
二日間の研修を実施していただきました。

①○○自然観察公園での研修
ここでは、広大な公園の自然環境をどのように管理しているのかを座学、実例を基に勉強しました。

まずは座学。生態系サービスについて皆さん真剣に聞いています!!

生態系サービスとは、わかりやすくいうと自然の恩恵です。
私たちは、自然から様々な“恵(めぐみ)”を受けているということを知る事が重要です。

これからの現場監督は、『工事地区の自然環境に配慮した施工ができるようにしたい』
という想いは、生態系サービスを理解することといっても過言ではありませんね。

次は、勉強の成果を活かす実体験です。
今回は、外来種の駆除活動を指導のもと実践させていただきました。

この外来種は、ニワウルシ(シンジュ)という木です。
中国原産の樹木ですが、ものすごく繁殖力が強いのであっという間に大きくなってしまいます。
アメリカでも問題になっている木なんですよ。
名前にウルシってついてるけどがカブレないの?
 安心してください!!
  カブレませんから
(ニワウルシはニガキ科で、ウルシ科ではないのでカブレる心配はありません)
ということで、みんなでメキメキ伐採!!
意外と重労働ですが、若い高須君はVサイン。
若いってうらやましいです…。

伐採後の休憩時間には、クズ鉄砲などの草遊びを教えていただきました。
クズ鉄砲とは、クズの葉を使ったあそびです。

葉っぱをとって、指をOの字にして、そこに写真のようにくぼませるように置く。
空気が、もれないように反対の手のひらで蓋をするように葉っぱを叩くと、
空気が逃げる場所がなくなり“パーン”と音がします。

みんな、子供に教えてあげよって言ってましたよ。
植物を使った親子の遊び。これも立派な生態系サービスの一つですね。

さてお次は、湿地の自然観察&ガサガサ体験~!!

ガサガサって何~?
小川をタモ網でガサガサして生き物を捕まえる楽しいやつですよ。
みんな子供に戻ったように“ガサガサ、ガサガサ”

あっ、ドジョウ発見!!
これはメダカかな?
うわっ、ザリガニ採れた~、アメリカザリガニって外来種だよな。

どういう場所にどんな生き物がいるのか。
やはり実際に体験することは重要なんですね。
また、希少な生き物を教えていただいたり、
外来種の対処法などを教えていただきました。

さてお次は、森林・雑木林・草地の自然観察です。
不自然に落ちた枝や葉付きのドングリをみて、なぜそうなったのか原因を考えたり、
生息する生き物の観察をしたりと、みんな興味津々の様子。
特にココには、希少なコガネグモ(写真左)やマイコアカネ(写真右)を見る事が出来てよかったです。



◎ちょっと、雑学コーナー
クモの巣を見ると、写真のように白いジグザグがありますよね。
実はこれ『かくれ帯』というんですが、隠れるためではないそうです。
 わかった!! 補強してるんでしょ
  う~ん残念。違うんですね。

正解は、なんと紫外線を反射して、獲物の昆虫をおびき寄せるためのものと言われているそうです。
 生き物ってスゴイなぁ~って思いました。

二日目は、関東エリアの自然再生地の見学をさせて頂きました。
(見学の内容は、次回の研修ネタにとっておきますね)

参加者のメンバーに確認したところ
 自然ってスゴイなって感じたり、
 生き物ってたくましいなって感じることもあれば、
 ちょっとした変化で棲めなくなったりと
 色々と考えさせられる事が多かったようです。
二日間、とても有意義な研修で、今後の社員教育にはとても必要なことだと感じました。

これからも加藤建設は、自然環境配慮のために色々なことを
勉強していきたいと思いますので、よろしくお願いします!!