エコミ―ティング(ビオトープ)

(仮称)カトケンビオトープ “目指せ!ススキマスター?”

ビオトープの草木もすっかり枯れて、カラカラに。
生きものの姿もあまり見られなくなってきました。


突然ですが、ここでクイズです!!
次の4枚のうち、「ススキ」はどれでしょうか??






みなさん、分かりましたか?
結構難しかったんじゃないでしょうか?



正解した人には“ススキマスター”の称号をあげちゃいますよ!

不正解だった人、全部ススキだと思った人
いったいどこで見分ければいいんだ~!っ思いますよね。

そこで、見分けるポイントを解説していきますよ!

まずは①番。 これは「ヨシ」です。
穂の感じがススキによく似ていますが、
穂の色が濃い茶色で、ボリュームがあるのが特徴。 葉に注目すると、葉の中央にススキであれば、あるはずの白い筋がありません。



お次は②番。これは「オギ」です。
本当にススキそっくりですね!? これで間違えた人が多いかもしれません。

ススキと見分けるポイントは穂の先端にある「ノギ」という毛があるかどうか。
オギにはノギがなく、ススキにはノギがあります。
(上の写真がオギ、下がススキです。)






問題の写真からじゃ分からないじゃないか!!と抗議される方もいるかもしれません。
確かにおっしゃる通り!ちょっと意地悪な問題だったかもしれません。

ただ、実は遠くから見ても分かるポイントもあるんですよ。

特徴は “茎の生え方”
下の写真を見ると分かるように、オギは1本1本が独立して生えているのに対して、
ススキは1か所から何本も茎が出て、株で生えています。


この特徴からでも、だいたいは見分けることができます。
ただ、生育環境によっては分かりづらいこともあるので、オギとススキを見分ける時は、穂のノギの有無を見るのが、確実だと思いますよ。

最後④番です。これは「セイバンモロコシ」です。
見分ける特徴は、穂の形。セイバンモロコシはススキのように
穂が垂れ下がることはなく、円錐状に開くのが特徴です。
また、穂の色も赤っぽく、見分けることは意外と簡単です。

ただ、葉っぱだけ見ると、ススキによく似ていますね…


いかがだったでしょうか?
「今までススキだと思っていたものが、実はススキじゃないかも」って思いはじめました?

ススキなどのイネ科植物って、見分けるのが難しいんですよね~。
しかし、ちょうど今の時期は、イネ科植物が子孫を残すための大切な時期!
種を付け、穂を伸ばし、最も特徴が現れ、最も見分けるのが簡単な時期になります!

このチャンスを見逃さずに、ぜひ、ススキをよ~く観察してみてください!