エコミ―ティング(自然環境配慮)

『夏場の生き物保護!』

堤防補強工事の現場にて、水路の移設に伴う水抜きをしたとのことで、
生物の保護活動に行ってきました!

それでは、保護の様子を見ていきましょう!


現場はこちら。
水も抜けてヘドロがあらわに・・・。水路というより沼に近い状態ですね。


こんなヘドロが多い場所に生物なんているの?と思いましたが、
写真には写りこまないレベルで生き物たちの姿が見られます。
さあ!保護スタートです!


たも網を使い捕獲していきます。



捕獲とあわせて種類もチェックしていきます。


【在来種】

ナマズ
幼体の時はヒゲが6本、成長すると4本になります。
今回保護した個体は4本で、立派な大人ですね。


カワバタモロコ
絶滅の危機となっており令和2年から販売目的の捕獲が禁止されている
貴重な生物です。



モツゴ
写真では分かりづらいですが口が少し上を向いているのが特徴です。


ヌマエビのなかま
個体によって体色が異なります。
こちらの個体は少し緑がかった色をしていますね。


【外来種】

ミシシッピアカミミガメ
大量に捕獲しましたが、条件付き特定外来生物に指定されているため駆除対象です。


クサガメ
危険を感じると臭腺から嫌なにおいを出します。


カルムチー(別名;雷魚)
こちらは幼魚です。
親は子供が大きくなるまで見守る習性があります。


コイ
水草、貝、小魚など口に入るものは何でも食べてしまいます。


カダヤシ
主に蚊の幼虫ボウフラを捕食することからカダヤシ(蚊絶やし)
と名がつきました。


タイリクバラタナゴ
在来種のニッポンバラタナゴと交雑を引き起こし問題となっています。


以上が確認された生物です。
様々な生物を2時間ほどの短時間で見つけることができ、
とても有意義な時間となりました。

最後に在来種のみ、安全な場所に放流して作業終了~。


今回の作業は、毎日30℃を超える暑い中で、胴長を着て作業する大変な1日を覚悟をしていましたが
運よく最高気温27℃と珍しく涼しい中での作業でした。
捕獲した魚たちも元気な状態で放流することができました。

まだまだ暑い日が続きますが皆様も熱中症に気を付けてください。

作成者:松山