エコミ―ティング(ビオトープ)
2021 / 01 / 17 更新
カトケンビオトープ 『雪が教えてくれたこと』
皆様、明けましておめでとうございます。
今年は寅年。ビオトープに多種多様な生き物たちが集まって来てくれるのを願い、
寅年だけに、色んな工夫にトラ(・・)イしていこうと思います❕
本年もお付き合いのほど、よろしくお願いします!!

さて、今年で“5年目”を迎えるビオトープはというと…
年明け前の“2021年12月27日”にさかのぼります。
この日は、西日本を中心に大寒波が襲来し、
ビオトープのある愛知県蟹江町でも 8cmの積雪を記録しました!!(うぅ~寒い!)
ビオトープも一面の銀世界!⛄
いつもと風景が違って新鮮ですね。



誰も歩いていない場所に足跡をつけるのって楽しい♪


池のほとりを歩いていると…
おっ!?なんだこれ!!
動物の足跡のようですが…正体はだれだろう…?


この長細い足の形どこかでみたような…


それに水辺…
ということは、正体はズバリッあの動物だ!

ヌートリア!
川や池など水辺の近くで暮らす、泳ぎが得意なネズミの仲間。
南アメリカ原産の外来種で、毛皮目的に日本に持ち込まれましたが、
需要がなくなり放棄され野生化してしまい、生態系や農作物に悪影響を与えると言われています。
以前から“ガマの茎を食べた形跡”や“フン”が落ちていたことがありましたが、
足跡は今回初めて見ました!
ヌートリアが侵入していることをようやく実感できたような気がします。
よく見ると、池のまわりをグルグル歩き回っていました。
しかし、面白いことに、水辺から離れることはありません。
すぐに水の中に逃げられるように警戒しているのかもしれませんね。用心深いやつだ…


ヌートリアの行動も観察できてとっても勉強になりました。
“雪”が訪問者の“正体”をおしえてくれましたね!
探偵気分を味わえたところで、今回はここまで。

雪に残った「生活痕」またの名を“フィールドサイン”と言いますが
それを観察し、動物の正体や生態を想像するもの冬の楽しみのひとつです。
雪が積もったときには、フィールドサインを見つけ、探偵ごっこをしてみてはいかがでしょうか?
~おまけ~
参考までに、以前スノートレッキングをした際に発見した
動物たちの足跡をご紹介!



作成者:伴 拓哉