エコミ―ティング(ビオトープ)

カトケンビオトープ『生き物本格始動!』

5月、まだまだ春が恋しい時期ですが、
気温は30℃・・・すでに夏が顔をのぞかせています。

気温が上がると生き物たちも元気いっぱい。
さて、カトケンビオトープはどんな様子でしょうか?

水辺ではアザミの花が見ごろをむかえています。
この時は見られませんでしたが、きっとチョウが蜜を吸いに来ていることでしょう。

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同じく、水辺にはミゾコウジュの花が見ごろを終えようとしています。
ミゾコウジュは環境省レッドリストにて準絶滅危惧種。
踏まれないように、先日エリア分けをしたんですよ。

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山エリアでは、ヤマボウシの花も満開です。
白く大きな花が印象的です。
今年もたくさんの果実をつけてくれることでしょう。

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ヴォーヴォー
池の方から嫌な鳴き声が聞こえます(-_-)

様子を見てみると、大きな影が勢いよく水の中へ。
ウシガエルですね~。

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すかさず、たも網で掬うと、見事!ネットイン!
特大のオスでした。

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残念ながら今年も彼らとの戦いが開幕してしました。



水面をよく見ると、あ~!!やっぱりありました!!

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大量の卵塊が岸際に。
しかも三か所も!?
↑こんな感じでべた~っとシート状に産み落とされた卵はウシガエルの特徴です。


放置すると、水の中がオタマジャクシだらけになるので、
残さずに掬っていきます。

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べたべたとした粘着質の卵が、植物に絡みついて掬い取るのが一苦労なんでよ💦

クビキリギスくんも心配そうに様子を見つめていました。

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これからの時期は卵がないか、毎日チェックが欠かせません。



さて、気を取り直してうれしいニュースです!
卵を掬っていると、たも網の中に小さな生き物たちが入りましたよ。


どうやら、モツゴやフナの仲間の稚魚のようです。
ビオトープ内で繁殖してくれているようです。

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中でも、フナの仲間については、
生息は確認されていましたが、稚魚が見られたことがなかったので、とっても嬉しいニュースです(^^)v



嬉しいニュースはまだあります!!


ヤナギの木のうろを覗くと・・・


今年もいました!
コクワガタです!!!

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ほじって取り出してみると、
意外と大きいぞ!4cmくらいはありますかね??
とても立派な個体でした。

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暖かくなり、ビオトープの生き物たちも本格始動!

在来種だけでなく、外来種も活発になってしまうのは少し残念ですが、
地域の生き物たちが少しでも暮らしやすい空間を目指して、これからも整備を続けていきます!!

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作成者:伴 拓哉