エコミ―ティング(ビオトープ)
カトケンビオトープ 『オオキンケイギク草木染に挑戦!』
夏の暑さを感じる季節になってきました!
蟹江川沿いに綺麗な黄色に咲くこの花・・・
ご存知の方も多いと思います。“オオキンケイギク”です!
草丈は30~70cmほどで、5~7月頃に黄色い花を咲かせます♪
オオキンケイギクは、北アメリカ産の外来種でキク科の植物です。
しかし、繁殖力が強く、周囲の生態系に悪影響のため“特定外来生物”に指定されています。
加藤建設では、本社のある蟹江町や工事現場周辺で定期的に駆除を行っています。
今回はただ駆除をするだけでなく、駆除したオオキンケイギクの有効利用として、
新入社員と一緒にオオキンケイギクの染め物に挑戦してみました!
生きた状態での移動が禁止されております。
今回使用するオオキンケイギクは駆除活動の一環として、
抜き取り後、会社で枯死させている最中のものを使用しております。
それでは、オオキンケイギク染めの手順を見ていきましょう!
準備するものはこちらです。
・オオキンケイギク(花・茎)
・水
・豆乳
・ミョウバン
・ボウル
・鍋(2つ)
・布袋
準備ができたら・・・
① 茎と花に分け、それぞれ布袋に入れます。
② 次に染める布の下準備です!
水と豆乳を1:1で混ぜた液体に、布を30分ほど漬け込み、その後水気を切り乾燥させます。
③ 茎と花から色素抽出し、染料を作成していきます。
鍋に①で分けたオオキンケイギクと水を入れ、中火で1時間ほど煮込みます。
↓茎を煮たものです!
少し色が出てきたのがわかります。
↓花を煮たものです。
こちらの方が、色が出ているのがわかります!
④ 染めた後の色落ちを防ぐために、お湯にミョウバンを少し溶かした媒染液を作ります。
⑤ これらが準備できたら、いよいよ染色作業!
③の染料を40度程度に加熱し、布を浸して煮ていきます。
↓茎と花の染料で染めている様子です! 布を浸すと、茎の染料は薄い黄色、花の染料はオレンジ色をしているのがよくわかります。
20分程度煮た布を水で洗い、④のミョウバン液に浸して30分ほど放置し、もう一度水で洗います。
好みの染まり具合になるまでこの作業を繰り返します。
好みの色に染まったら、あとは干して完成です!
完成したものがこちらです!
もとは真っ白だった社員の手ぬぐいが・・・。
(上から、花の染料で1回染め、茎の染料で2回染め、花の染料で2回染め)
一回染めと二回染めでは色の濃さに違いが出ました!!
ちなみに・・・。
こちらがテストで綿を使用して染めたものです!
色の違いがよくわかりますね♪
(左から、染色前、茎、花の染料で染めたもの)
ただ駆除するのではなく、草木染として活用できることがわかりました!
思ったよりも鮮やかなオレンジ色に染めることができ、よかったです♪
特定外来生物のため、取り扱いには十分に注意が必要ですが、
トライしてみる価値はあります!
個人でオオキンケイギクの染物をする場合には、繁殖能力のない花びらや茎などの部位を
現地で採取して使用するのが望ましいと思います。
作成者:安藤 愛未