エコミ―ティング(自然環境配慮)

超巨大!?川の水全部抜いてみた大作戦!

ある日、現場から、、、
工事で、川の一部を“鋼矢板”で締め切って、川の水を全部抜かないといけないんだけど。
たぶん、その中に生き物がたくさんいるから“助けてあげたい!”と相談がありました。

川の水を抜く??すごいスケール!!
まずは、現地に行ってどんな状況か確認してみないと!
ということで現場に急行~!


現場の様子はこんな感じ。
この現場は河口にある古い水閘門の基礎を撤去する工事で、
水の中にあるコンクリートを取り壊すために水を抜くようです。


実際に見てみると、その規模の大きさに驚きますΣ(゚Д゚)。
なんと!? 今回水を抜く範囲は50m×50m
中にある水の量はおよそ15000000ℓ(15000㎥)!!!
これはちょっとした池ですね… “過去最高”の大きさでは!?

水を抜くのにも一苦労。
1分間に4000ℓ吸い上げることができる“8インチの水中ポンプ”を3台フル稼働です!


抜き始めて2日後・・・
水がなくなってきたと連絡が!
メンバーを招集し、準備を整え、改めて現場へ向かいます!

すごい!あれだけあった水がなくなってる!!


ん?あれ?水凍ってない??
どうりで寒いわけだ!


でも、生き物のためには、やるしかない! よし!寒さに負けず頑張るぞ! おぉ~!


水の溜まっている深みやポンプの周りを重点的にたも網で探ります。


こちらは追い込み
さ~て、入るかな~


捕れました♪


捕獲できた生き物がこちら!
ハゼの仲間たち。マハゼ、ウロハゼ、シモフリシマハゼ、チチブ
胸びれが吸盤のような形をしているのが特徴。


大きなコイヘラブナ


汽水に生息する魚たち
スズキ、ボラ
そしてクルメサヨリ、シラウオ! ちなみにクルメサヨリは準絶滅危惧種です。


そしてみんな大好き絶滅危惧種ニホンウナギ


シャンハイガニの仲間のモクズガニもこんなにたくさん!
ハサミのフサフサが特徴的なカニ。


保護した生き物たちはベッセルに入れて、クレーンで吊り上げてもらい川へ放流しました。
なかなかダイナミックな放流の仕方ですね~


こうして、無事に保護完了
長い一日でした。


今回もたくさんの生き物を保護することができました!


ウナギやカニの仲間は泥の中に潜る習性があるため、
工事を進めていると、まだまだ出てくるかもしれません。
今後もモニタリングを続け、出てきたらその都度保護するようにしていきます!

それでは~!