エコミ―ティング(ビオトープ)
カトケンビオトープ『ナマズ事件』
11月に入ると暑さも落ち着き、少し肌寒い気候に変わってきました。
こんな気候の日には、ビオトープ整備にうってつけ!
水辺エリアの池で、大繁茂中の水田雑草を除草することにします。
水面が覆われてしまっては、トンボが産卵できません!!
頑張っていきましょう!


作業をしていると、“クサガメ”の赤ちゃんが出てきました!
今年生まれたばかりの個体で、よちよち歩く姿がとっても可愛いです♪

“アメリカザリガニ”も見つかりました。
よく見るとお腹に卵をたくさん抱いています・・・
なんだか、キャビアみたい。


こちらには見慣れない水草が!?
調べてみると “ウキアゼナ”と呼ばれる北米原産の外来植物。

増えると大変なので、抜き取ります!ブチっ!
ビオトープが完成してから、時間が経つにつれて外来種、在来種含めて、
外から様々な生き物が入ってくるようになりました。
引き続き、作業を続けていると・・・
えっ・・・
目を疑う生き物が・・・
なんと、ビオトープの池に50cmほどの“ナマズ”が泳いでいるではありませんか💦

今までビオトープでナマズは見つかったことはなく、
というか・・・見つかるはずがありません!
ビオトープの水は隣の川からポンプで汲み上げているため、
小さな魚や卵を除き、魚が入ってくることはありません!
いったいなぜ、大きなナマズが?
もしかして誰かが放流した?
雨の日に自力で地面を張ってきた?
さまざまな考察をしましたが、
からだの傷から答えが見えてきました!

ナマズの背中部分にある“傷”にご注目🔎
何か鋭いものに刺された、あるいは掴まれた跡があります。

おそらくこれは“ミサゴ”という猛禽類に付けられたものと考えられます。
ミサゴは魚が大好物。鋭いカギ爪で獲物を捕まえ、安全な場所へ運ぶ習性があります。
ビオトープの上空でもよく見かける鳥です。

以上をふまえて、私の推理はこうです。
- ミサゴが川でナマズを捕まえる。
- 安全な場所へ運ぼうと移動する。
- つかんでいたナマズが暴れて落下。
- 運よくビオトープの池に着水。
- 戸惑っているナマズを発見!

真相はナマズに聞いてみないと分かりませんが、
生き物による犯行で間違いないと思います。
それにしても、こんな形で生き物が移動することもあるんですね。
知られてないだけで、意外と発生している事例なのかもしれませんね。
さて、見つかったナマズは、アメリカザリガニを食べてもらう捕食者として、
ビオトープで暮らしてもらうことにしました。
これからよろしくね!
それでは~!

作成者:伴 拓哉