エコミ―ティング(自然環境配慮)
『工事現場にビオトープ誕生!?』
皆さん、こんにちは!
今回は、岐阜県の工事現場で行われた取り組みをご紹介します!
こちらの現場は、高速道路の橋脚を作る工事。
すぐ後ろには山々が広がり、あたり一面は田んぼ。

自然豊かな場所での工事となります。(のどかでいいところですね~)

豊かな自然があるということは、生き物の種類も豊富。
中には希少な生き物もいたりしますよ。

そうだ

今から1年近く前の2020年11月
生き物の楽園 (ビオトープ)作りがスタートしました!
まずは、重機の登場です!
土を盛って池を作ります。

水を張って・・・

しばらくすると・・・
土の中に植物の種が含まれているんですね~
周りに緑が増えてきました!
そして・・・
カトケンminiビオトープの完成です♪

でも、ここからが本番!
生き物が集まって来てくれるかが“問題”です。
注意深くモニタリングを続けていると・・・
来ましたよ~!お待ちかねの生き物たち!
二ホンアマガエル、アメンボ、ゲンゴロウの仲間・・・
田んぼの常連客です!!

中でも、うれしいニュースが
絶滅危惧種の“ナゴヤダルマガエル”の登場!
コロッとした可愛いカエルさん。グルルルグルルルって鳴きます!


色んな生き物が見られるようになってきて
ビオトープが育ってきたのを実感します☆
昆虫やカエル・・・これらを餌とする鳥や哺乳類たちも
もしかしたら、来ていたかもしれませんね。
そして、時は流れ・・・
2022年2月。
工事も終盤となり、現場の後片付けをするときがやってきました。
ビオトープのあるこの場所も、元に戻さなければなりません。
このまま残して欲しいところですが、
元の状態にして返すのがルール。
でも、最後に・・・
「残っている生き物を保護してから元に戻そう!」とやさしい意見があり、
現場担当者の方と協力して保護活動をしてきました!

当日は、雪のちらつく、くもり。
めちゃくちゃ寒い~~!この地域の名物“伊吹おろし”が吹きさらす中
冬眠中の生き物をターゲットに、池の周りをスコップで掘りすすめます。

おっ!何かいた!

冬眠中のヌマガエルです!
ちゃくちゃく眠そう・・・起こしてごめんね。


またいた!
今度はナゴヤダルマガエル!冬眠中の姿を初めて見ました!
自分で穴を掘って寝ているんですね~。

他には・・・
ミミズ、ハサミムシ、ガの蛹、など
土の中に暮らす生き物たちが見つかりました!
最終的にカエルは20匹近く確認されましたよ。

見つかった生き物たちは、近くの安全な田んぼへ!
バイバイ~!春までもうひと踏ん張り!


これにて一件落着!
今回、工事現場にビオトープを造成するという初めての試みでしたが、
たくさんの生き物たちに憩いの場を提供することが出来ました!
生き物たちも少しは喜んでくれたかな?
工期とスペースが十分にある現場では、これからもどんどん取り入れていきたいと思います!
出張☆カトケンminiビオトープの試みは始まったばかりです!
それでは~!

作成者:伴 拓哉