エコミ―ティング(ビオトープ)

カトケンビオトープ 『秋の厄介者 ひっつき虫』

朝と晩の寒さがだんだんと身に染みる季節となってきましたね。

カトケンビオトープの植物たちも寒さを受けて、

葉っぱが色付き、冬の装いに変化し始めております。

ところどころ、赤い葉っぱがあるのが分かりますか??


正体は、、、“ナンキンハゼ”という中国原産の樹木です。


動物や鳥が木の実を食べ、ビオトープで糞をしたことで生えてしまったと考えられます。

このように、
動物に食べられて糞として排出されることで、運ばれ生息エリアを拡大する散布方法
動物被食散布”(どうぶつひしょくさんぷ)といいます。

ちょっと難しい言葉ですね。


もう一つ、動物を利用した種子の散布方法として有名なのが、
動物付着散布”(どうぶつふちゃくさんぷ)です。

動物のからだにひっついて、運ばれることで生息エリアを拡大します。


ちょうどこの時期、動物付着散布をする植物の最盛期!
いわゆる “ひっつき虫”です。


ヒトや動物にくっつきやすいように、

トゲトゲしていたり、カギ爪のような形になっていたり、色んな種類がいます。

代表的な種類として
針のように刺さる“センダングサの仲間
よく見ると、針には“返し”があり、取れづらい構造になっています。


マジックテープのように細かい突起がある
アレチヌスビトハギ


子供の頃に投げ合って遊んだ人も多いのでは!?
オオオナモミ


皆さんも一度は、見たことがありますよね。

ちょっと草原を歩いただけで、

ズボンや靴に引っ付いてきて、取るのがとっても大変です…


しかし、
とっても簡単にひっつき虫を取る方法があるんですよ!!

使用するのはコチラ!

じゃん!


使い古した軍手です。

これでひっつき虫が付いた衣服をなでると…


ひっつき虫が、軍手の方にひっついて
簡単に、取れちゃんです!!

画期的!

コロナ禍で、使用の増えた
使い捨てマスクでも代用ができるかと思います。

ぜひ、お試しあれ♪


これらの ひっつき虫はほとんどが海外からやってきた外来種。

衣服に付いた状態で、別の場所へ行くと、

行った先で、種が落ちて繁殖してしまう危険があります!


特に自然豊かな場所へ行く際には、

衣服に種が付いていないか十分注意し、

付いていた場合には、しっかりと落としてから行くようにしましょう!
STOP外来植物!!

それでは~!

作成者:伴拓哉