エコミ―ティング(ビオトープ)
カトケンビオトープ『モズのはやにえコレクション』
冬場のビオトープの風物詩といえば、
『モズのはやにえ』。
モズのはやにえとは・・・
捕らえた獲物を木の枝などの鋭い物に突き刺すモズ特有の習性のことで、
寒さの厳しい冬場の保存食として機能しているとされています。
今シーズンも枝先を見てみると・・・
あっ!やっぱりありましたよ!
これは“ウシガエル”ですね!
お腹のまだら模様で判断できます。
カエルは捕まえやすいのか、毎年よく見かけます。
こちらは“モツゴ”です。
水中の獲物も上手に捕らえることができるようです。
(魚は新鮮な方が美味しそうなんだけどな・・・)
そして初めて見つけたのが、
アメリカザリガニ!!
少しわかりづらいかもしれませんが、甲殻類特有の構造をしています。
ウシガエル、アメリカザリガニ・・・
モズは外来種ハンターでもあるようです。
駆除を手伝ってくれてありがとう!
ちなみに、はやにえは刺しっぱなしではなく、
ちゃんと餌として利用されるそうです。
特に繁殖前の1月に積極的に消費して、エネルギーを蓄えるよそうですよ~。
さて、ここからは過去にビオトープとその周辺で撮影したモズのはやにえコレクションを見ていきましょう!
〇昆虫編
バッタも比較的よく見かけますね。
モズの間でも昆虫食が流行っているみたい(笑)。
〇魚編
こちらは社員の自宅で撮影されたドジョウです。
ヌルヌルしてつかみづらいのに上手に刺しています。
器用ですね~。
フナはウロコが硬かったのか、
口から枝を刺しています。
〇両生類・爬虫類編
ヤモリまでも・・・食べ応え抜群ですね!
こちらも社員の自宅で撮影されたものです。
そして、枝ではなく樹皮の間に差し込まれたタイプ。
バッタのようですが種類は不明。
こうして見ると、モズは様々な種類の生き物を餌として利用しているのが分かります。
はやにえを通じて、周辺の環境が見えてきますね!!
どうやらビオトープの周りはモズにとって恰好の餌場のようです。
ちなみに、はやにえが刺さっていた木として、
アキグミ、ヤナギが特に多かったように感じます。
枝が尖っていて獲物を刺しやすいのでしょうか?
おしまい。
作成者:伴 拓哉