エコミ―ティング(自然環境配慮)
『冬といえば野鳥調査!!』
冬場は植物も枯れているため、野外調査は少なめ。
ただ、冬ならではの調査もあるんですよ!

それが『野鳥調査』です。
野鳥は寒さもへっちゃら!(夏鳥は除く)
冬場でも元気に飛び回っています。
今回はこちらの工事現場で調査していきます。
すぐ隣に大きな川が流れているため、水鳥が多く見られます。
さっそく水面に無数の黒い点を見つけました!!

正体はなんでしょうか??
600mm望遠レンズで覗いてみます!!

こちらはヒドリガモです!
赤い頭に黄色いラインがあるのが特徴です。

コガモ
目の周りの緑色がとても鮮やかです。
他のかもと比べて体が小さいです。

オオバン
一見カモのようですが、ツルの仲間なんです。
1年中水辺で見ることができるため、なじみ深い鳥だと思います。
よく見ると、目が真っ赤ですね。

あっと!!
ヌートリアもいましたよ。皆さんもご存知の特定外来生物。
西日本を中心に数を増やしています。
この辺りでは日常的に見られる光景です・・・

さて、工事現場周辺も合わせて調査していきましょう!
近くには田んぼや雑木林があり、鳴き声がたくさん聞こえてきます。

すると・・・上空に大きな影が・・・
トビが旋回していました!!獲物を狙っているのでしょうか。
トビの視力は人間の約5倍!7.0~8.0あると言われています!!すごい!

これはラッキー!!
ハイタカが姿を現してくれました!!本日2羽目の猛禽類です。
つばさの裏の縞模様が特徴です。
飛ぶスピードがとても速く、カメラで追うのが大変でした…

ハイタカによく似た鳥としてオオタカがいます。
見比べてみるとそっくりですね。

こんな時は大きさで見分けましょう!
ハイタカは“ハト”くらい、オオタカは“カラス”くらいの大きさと言われいます。
確かにハトやカラスなら大きさのイメージしすいですね。
こんな風に大きさの基準となる鳥を『ものさし鳥』と言い、
スズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、ハト、カラスなどの普段からよく見る鳥が当てはまります。

野鳥観察の際に分からない鳥がいた際には、
『スズメと同じくらい』『ハトより大きい』など大きさの見当をつけておくと、
後で調べる際に分かりやすいですよ♪
以上、豆知識コーナーでした。
それにしても、猛禽類はカッコいいですね!
熱狂的な愛好家が多いのも頷けます。

彼らが生息できるということは、
工事現場周辺に餌となる生き物がたくさんいる証拠です。
今回の調査では合計21種類の野鳥を確認することができました!
水辺、雑木林、田んぼ、畑、草原・・・
多様な環境があると、野鳥の数も増えてきます。
多様な環境とそこに住む生き物を保全して、
野鳥の住める環境を維持していきたいです!

作成者:伴 拓哉