エコミ―ティング(自然環境配慮)

食べて駆除!?ジャンボタニシ編

『食べて駆除!?』の第3弾! 前回の活動はコチラ↓↓↓
https://www.kato-kensetu.co.jp/company/environment/site/eco0362.html

ある日の調査中。田んぼ横の用水路にて大きな大きなタニシを発見!!

このタニシ、皆さんもご存知かと思います。
そうです!外来種のジャンボタニシ!!
正式名称は『スクミリンゴガイ』と言い、
まんまるなフォルムがリンゴに似ているのが特徴ですね。


・スクミリンゴガイとは
淡水に生息する貝で、稲などの農作物を食い荒らす厄介者。
1981年に食用として海外から持ち込まれ、
日本各地で養殖されました。
しかし、日本人には受け入れられなかったようで、
放棄されたり、逸脱したりして野生化し、
現在分布を拡大しています。重点対策外来種に指定されています。


このままでは、田んぼの稲がピンチ~!?
駆除しないと、秋に稲刈りが出来なくなってしまうぞ!!

ということで、新入社員と一緒に捕獲駆除をしていると…

こんなに大きな個体も↓↓↓
ジャンボタニシという名にふさわしい“ジャンボ“なやつ!




ここで気になるのが、そのお味。
せっかくたくさん捕獲できたし、新入社員のみんなもその味に興味津々!
な の で、今回も『食べて駆除!?』に挑戦だッ!

すぐに調理して食べたいところですが!?ここで大事なのが『泥抜き』
これをするかしないかで、料理の味が大きく左右します。

1週間ほど、ケースで飼育して水替えをしながら泥を全部吐かせていきます。
↓↓↓こんな感じで毎日すごい量の泥を吐いてくれます。
水を変えても変えてもすぐに水がまっ黒。
どんだけ体に泥をため込んでいるんだ~!!!


ようやく泥を吐かなくなったところで、Let’s クッキング~!
まずは、① 殻を割って身を取り出します。


ぬめりを取るために③塩もみをしていきます。


しっかり、ぬめりが取れたところで、④塩ゆでにしていきます。
ここで注意すべき点が“寄生虫”。
スクミリンゴガイの中には多くの寄生虫が住んでいる可能性があるので、
15分間しっかり加熱処理をして寄生虫を死滅させます。


ゆで上がったのがこちら!
なんだか、ふつうに美味しそう。


さらにここからアレンジを加えていきますよ~。

今回はオリーブオイルとにんにくで食材を煮込む『アヒージョ』で食べてみようと思います。
追加の食材たちがこちら。
〈にんにく、ニンジン、マッシュルーム、ベーコン、バゲット、アヒージョの素〉


それらをスクミリンゴガイと一緒に⑤ オリーブオイルで煮込んでいます。


そして完成品がこちら~♪
スライスしたバゲットに乗っけると。見た目はバッチリ!おしゃれ~


果たしてそのお味は??
いざ、実食! 皆さん、恐る恐る口へ…


あれ?美味しい!!
ちょっと待って、もう一口…。
やっぱり、美味しい!!!

泥臭さもしっかり抜けていて、
サザエのようなコリコリした食感がたまりません!
これはワインとかに合うやつです!!

これだけ美味しければ、食用として持って来られたのもうなずけます。
日本人に受け入れられなかったのは、
泥抜きの手間がめんどくさいからかな…?

スクミリンゴガイが優秀な食材だと分かったところで、今回はここまで!
次回はどんな外来種を“食べて駆除”するのか乞うご期待♪