エコミ―ティング(工事現場検討)

蟹江今駅特定土地区画整理事業整地工事

いよいよ寒くなってきました、寒くなると私たち建設業はより忙しくなります。忙しいことはありがたいことですが、忙しすぎるのも問題ですね。建設業に限らす、みなさま働き過ぎによる居眠り運転など無いように睡眠時間だけはしっかり確保してくださいね。

今回は『蟹江今駅特定土地区画整理事業整地工事』に訪問してきました。

JR蟹江駅北のエリアの造成工事に伴う工事現場です。当社の現場は造成工事ですので掘削、地盤改良、盛土を行っています。
ここには元々小さな川が存在していたのですが、今回の造成に伴い暗渠化(地中に埋設された河川水路)されたそうです。(生物多様性の観点からみると少し寂しいです・・・)
この地域は先月の台風で地区の大部分が水没しましたが、弊社工事部分においては運よく水没を免れたそうです。
そこには昔からの地形的特長や、水の切り回しの重要さが関係しており、改めてゼロメートル地帯である蟹江についての治水について考えさせられたので、ここに記載します。
【施工順序】(豪雨対策)
まず写真をご覧ください。(通常の状態です)

台風の時、このようになりました。

昔から雨が降ると川に水が集まるらしく、今回は予め掘削しておいた為、施工ヤードが調性池の役目をしたようです。もし掘削していなかったらと考えるとぞっとしてします。
最近はゲリラ豪雨などと呼ばれる雨が多いですので、現場における排水対策は充分すぎるくらいに注意した方がいいかもしれません。

 話は変わりますが、このエリアは駅の近くなので住宅地になる様です。
ただし近くて便利が良いものの電車の通過音も住む人にとっては気になるもの。
そこでこんな事を考えてみました。
【防音・景観対策】
今フェンスのある辺りが道路になる様です。
造成が完了し、フェンスがなくなったら電車が丸見えですね。

そこで中木~高木の並木による防音・景観対策をしてみてはいかがでしょうか?

イメージとしては、こんな感じです。
ライラックの並木
イチョウの並木

景観的にも良くなるでしょうし、低木も並列で植栽することで防音効果は上がると思います。

次に『○○○駅特定土地区画整理事業 調性池築造工事』に訪問しました。
以前この調性池の施工を弊社にて実施いたしましたが、今度はその南側の部分の施工です。

担当のKさんとお話をすると、当初の話では水は空になる予定でしたが、現設計をみると40cm程水が残ってしまうとの事。
住民説明会でも水は溜まらないと言っているので何とかしたいとの要望がありましたので、考えてみました。

【排水対策】
現設計ではポンプピットのスクリーン下部がコンクリートにより40cm上がっているので
調性池底部に水が溜まってしまいます。
弊害としては、周囲へのヘドロ臭拡散や蚊の発生が考えられます。

対策案①
1)スクリーンを40cm下げる(ピット駆体を下げ、調性池底面高と合わせる)
2)このままだとポンプピット内に砂泥が溜まるので排砂ポンプ設置用のピットを作る
3)排砂ポンプは、液面センサーにて制御し、誤作動・空転を防ぐ
4)排砂ポンプは、多少のゴミでも排出できるカッター付の物を2台交互運転が望ましい
5)生活排水などが流入するようなので、カルバートとポンプピットはU字溝でつなぐ

このような円形水路で連結しても良いかもしれません。

周辺住民の方々にとって少しでもお役に立てるよう、提案を考え、実行できるようエコミーティン活動を行っていきたいと考えています。