エコミ―ティング(工事現場検討)

『パワーブレンダー工法(地盤改良工事)』の工事現場

みなさま、あけましておめでとうございます。
本年も加藤建設、エコミーティングをよろしくお願いします。
今年はより一層エコミーティング活動に力を入れ、内容の充実を図っていきたいと考えております。そして公共工事におきましてはいよいよ錯綜してきております。現場担当者は出来る限りご迷惑をお掛けしないように努力しておりますので、ご理解ご協力の程よろしくお願いします。

今回は弊社における『パワーブレンダー工法(地盤改良工事)』の工事現場に訪問してきました。

【水のリサイクルとpH処理】
 最近、改良の現場でよく耳にする事があります。
それは、pH処理。
 どうしても強アルカリのセメントを使用するので、地盤がアルカリになります。
 時間経過と共に地表面のアルカリ分は炭酸化が進み、中和されるのですが、施工中は強アルカリのままです。何もないようなところであればいいのですが、周囲に畑や田など水を使用している場所も多く、またトレンチャを水洗いした場合もその洗浄水はアルカリ性なので安易に流すことはできません。雨が地表面に溜まった場合も同じです。
 殆どの現場ではそれらの水を一旦貯留するスペースを確保し、流出を防止しているようです。また洗浄水はその水を再利用している現場もありました。
最終的に外部に流す場合は、pH処理機を用いて中和させてから排水しているようです。

pHに関しては、見た目ではなかなか判断ができません。それだけに流出してしまった後では、取り返しがつかなくなることもあるかも知れませんので注意が必要と思います。
いっその事、pH処理機の使用は、標準仕様としたほうがいいかもしれませんね。

【粉塵対策】
 もう一つ改良の工事で問題となりえるのが粉塵です。最近ではスラリー添加(セメン粉に水を加え泥状にしたもの)が主流なので施工時の粉塵は殆どありませんが、スラリープラントにてセメントを投下する場合には若干粉塵が発生する場合があるようです。
 特に周辺に民家や大きな道路、田畑がある場合は注意が必要です。
 現場では、集塵機を使用して対策をとっているようですので、周辺状況に応じて設置する事が望ましいと思います。

今回のエコミーティングでは、セメントサイロに風力発電設備はどうかとの話がありましたので少し調べてみました。
風力発電は環境にやさしいエネルギーということで注目されています。形状もいろいろありプロペラ型(水平軸)やジャイロミル型(垂直軸)などいろいろとあるようです。

写真は現場事務所に風力発電を設置した例です。

価格は300,000円程度で、発電量は一般家庭消費量の5~10%程度となるようです。

発電量は、どうしても風任せになってしまうので経済的に有効であるかどうかは判断できませんが、自然エネルギーを活かした発電は今後エコの象徴的な役割になると考えられます。