エコミ―ティング(工事現場検討)
土地区画整理事業 水路築造工事
工事概要は土地区画整理に伴う水路の築造・解体工事。
周囲は開発途中の造成地であり、民家は無く、近くには小学校があります。
【現場状況】
現場担当者の井出さんから工事の説明を受け、自然や地域へのより良い環境の為、何か出来ないかな~と考えながら視察します。
【視察状況】
現場視察後、メンバーにて環境提案の協議が行われ生態系保護、イメージアップなどの案が出されました。
<環境提案>
・生き物逃がし作戦!
この作戦は工事中に生き物を発見したらとりあえず工事をストップし、逃がしてから工事を再開するという活動です。
みんなで行えば地域の生態系がきっと良くなると思います。
・環境配慮型水路の使用
現在では以下のような生態系配慮型の水路も開発されていますので、施工状況によっては有効ではないかと思います。こういった水路の使用により、水生生物が暮らしやすくなり、またそれを餌とする鳥などの飛来も期待できます。

※参考:丸栄コンクリート【ハイブリッドプレハブ水路】
<実施報告>
エコミーティングの実施として、この現場では、解体に伴い締め切られる水路内の生き物の保護活動を行いました。
内容は以下の通りです。
★目的
・在来生物の保護ならびに外来生物の防除を行うことによる、地域の生態系保護
★実施事項
・水路締切工における、在来生物の捕獲及び放流
・外来生物(特定外来生物及び要注意外来生物)の防除
★実施状況
①事前調査
・平成23年12月、網などにより事前調査を実施しカダヤシ(特定外来生物)を確認
②水路の締切
・大型土のう・ビニールシートを使用し解体部分の水路を締切る
③水中ポンプ設置
・生物がポンプに巻き込まれないように網などで養生する
④水位を下げる
・生物の捕獲の為、まず水深10~15cm程度まで水中ポンプにて排水する
⑤生物の捕獲
・水路に入り、網を使って生物を追い込み、捕獲する
⑥生物の同定・仕分け
・捕獲した生物を同定し種類分けを行う
・種類ごとの数量を数える
⑦生物の放流及び駆除
・在来種は同一水路内へ放流する。
・特定外来生物及び要注意外来生物は陸上げにより防除する。
以上がこの現場で行った在来生物保護活動です。
こういった活動が各地で当たり前のように行われるようになると地域の生態系が守られていくと思います。