エコミ―ティング(工事現場検討)
○○○○高架橋下部工事
工事は岐阜県に建設されている高速道路の高架橋の下部工事。
橋脚8基、工事延長240m、場所打ち杭68本、側道整備1式。
隣接道路は抜け道となっていて、特に朝夕は通行量が多い。
岐阜県は9月に「ぎふ清流国体」をひかえており近接工事のジャンクションは国体開催前の開通を目指している。
【現場状況】
現場担当者の小澤さんから工事の説明を受け、自然や地域へのより良い環境の為、何か出来ないかな~と考えながら視察します。
【視察状況】
現場視察後、メンバーにて環境提案の協議が行われ地域環境対策・生態系保護・イメージアップなどの案が出されました。
【協議状況】
【環境提案】
・高架下の活用
高速道路が建設される前、ここは田んぼだったと思います。田んぼは生態系豊かなビオトープです。
ならば道路が完成したらまた田んぼに戻したい、たくさんの生き物の為に。
田んぼとしては難しくても、調整池を兼ねたビオトープ施設など造成してはどうでしょうか?
写真は首都高速の高架下ビオトープの例です。生き物にとってはとっても住みやすそうな場所になってます。
・セメントの飛散防止
周辺への環境対策として、地盤改良時のセメントの飛散防止として「モイストセメント」の利用は有効だと思います。
モイストセメントはセメントに湿潤感を持たせる工法で、セメントの飛散が抑えられます。
・PR看板の設置
工事についてのPRはもちろん、9月に開催される「ぎふ清流国体」のPRもできればと思います。
高速道路や国道・鉄道などからも見えるような看板、工事用足場を利用すれば大きな物が作れそうです。
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さてどんなPRを・・・・と思ったら翌日の建通新聞に記事がありました。 揖斐の現場ではすでに大きな看板を設置しているようです。 建設業も地域と共にイベントを応援、素晴らしいですね。 |
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今回はその他にも以下のような案が出されました。
・切回し道路の交差点が現状より鋭角に交差するので対策を行う (仮囲いの設置方法工夫、ミラー設置など)
・飛散防止のシートが圧迫感を与えないような工夫 (デザインシートの使用など)
・現場に井戸を掘り利用、工事完了後は地域に寄贈
・生態系配慮型の水路提案
・ジャンクション内のデッドスペースにビオトープ提案
今回視察した現場の提案では「高架下の有効利用」がポイントになるように思いました。提案したビオトープ以外にも公園やキノコ園など案が出され、自然を残しつつ人の集まる場所というのが必要とされているのではないかと感じました。
今後とも環境を意識した工事を行い、微力かもしれませんが豊かな環境の創出に一役担えればと思います。
エコミーティング活動、花粉に負けず頑張ります。