エコミ―ティング(工事現場検討)

○○○○築堤工事

工事は堤防の災害復旧工事
形の崩れてしまった堤防の盛土及び地盤改良工事です。
この河川ではサケのふ化放流事業を行っており、河川環境の保全に力を入れています。
川を壊すことなく、きれいなまま後世へ残していけるように工事を行う必要があります。

【現場状況】

現場を視察後、担当の服部部長、西尾さんから工事の説明を受けて、自然や地域へのより良い環境の為、何か出来ないかな~と考えます。

【視察&協議状況】

・植生調査
この現場では堤防工事の際、河川内の植物を伐採しますので、植物に特定外来生物や希少種がいないか確認してから伐採を行うことにしました。

ビオトくんが徹夜して調べた結果、全部で35種類もの植物が確認できました。

心配していた特定外来生物や希少種は見つからず、また要注意外来生物も種子を付ける時期ではないので問題なく伐採を行うことができました。

ただ一度に双方から伐採をおこなうと、生き物が逃げ場を失ってしまうので、一方向から順に生き物を逃がすように伐採を行いました。

さてここからは【環境提案】です。

・見学会 ・イベント参加
この現場の河川敷では毎年“芋煮会”が開催されるそうです。地域とのふれあいの一環として参加し、ゲームや重機の乗車体験、工事の説明などを行ってはどうでしょうか。
また近くには小学校もありますので現場見学会なども行えるといいですね。

・環境配慮工法
地盤改良を当社保有技術の一つ「ヒートソイル工法」に変更することで、環境に配慮できると思います。
ヒートソイル工法は固化材料に熱を加えることで使用量を低減しCO2を削減し、また早期の強度発現が期待できるため、工期の短縮にもつながります。

その他にも以下のような案が出されました。
・瓦版の発行
・現場の取組や工法説明などのPR看板
・簡易型防音フェンスの使用(民家付近作業時)
・グリーンカーテン(節電の夏です)


今回視察した両現場は自然の中の現場であり、工事によって環境を破壊する部分もあります。
しかし、大切なことは“ちゃんと自然のことを考えた上で、どういった工事をするか”だと思います。
自然は元に戻ろうとします。
私達は自然が戻りやすいように仕事を終えることが大切だと思います。
自然といかに共生するか、それが私達の永遠のテーマだと考えています。